『古典酒場 昭和下町和み酒』制作で
身動きがとれなくなっているあたしのかわりに
のんだくれ上司が、
呑み歩いて来てくれました。
あたしも連れてけっつーの!
なんですが、
今日は、上司酔いどれレポートをお届けします~。
ずぼらなあたしと違って、
旨そうな酒肴をふんだんに撮影してきてくれてます!
編集長が『古典酒場』第二弾の制作でテンパってるのは重々承知。
わかったうえで、同じ部署の私ハタザワ(ドS)、
編集長のぶんまで呑んできました押忍!
遠征したのは、中央区勝どき。
なぜに勝どきかと言えば、
そこに“日本一の立ち飲み屋”があると聞きつけたからなんです。
「午後4時の開店で即、満席」らしく、
「数時間もすればどんどんメニューが売り切れ」
というところまでは、
人気の立ち飲み屋さんではよくある話ですが、
そのお店はなんと、
「料亭でも通用するくらいのハイクオリティの料理が供される」
らしいんです。
おまけに、「閉店は8時」という、
編集者がたじろぐハードルの高さ。
しかし! この話を聞いた翌日の午後4時半、
私はK先輩と勝どき交差点に立ってました。
その“名店”っぷり、いざ確かめるべく、引き戸を開けると……
予想どおり満席!
さすが明るいうちから陣取ってるお客さんだけに店内すごい熱気!
キャパ的には20〜25人で一杯になる感じ。
しかし見渡せば2名分カウンターに隙間が! よっしゃ! 「エビス2本!」
そのお店こそ「かねます」
(中央区勝どき1−8−3 TEL 03-3531-8611/営業時間16:00〜20:00/日曜・祝日休み)
店内はいたってシンプル。
カウンター内には大将とその息子さんという感じのおふたりだけ。
これくらいの肩すかし感が、噂を裏付ける感じで、いい。
メニューは黒板。とても達筆。
とりあえず読みやすいものから……
「はも、下さい!」

キリっと冷やされ、梅肉が乗ってる様子。
ま、盛りつけは上品だけど、
これだけでは“超立ち飲み級”とは言い切れない。

が、口にして納得! ネ
タもいいうえに氷での〆具合も絶妙、
あんなに甘くふわふわした食感の「はも」、この口に入った履歴ないっす!

そして次なるメニューは、
じつは事前のネット調査で「これだけは食べとけ!」なマストメニュー。
「うにの牛肉巻き」です。
ふつうなら牛の脂にうにのコクなんて、味濃すぎ!と思うところですが……。

もうウソみたいにサッパリ!
口腔内の温度により、蒸発するがごとく溶けてなくなるイリュージョン!
そして口に残るのはほのかな磯の風味。新食感すぎ!

早々にハイボールにチェンジ。
ネット知識で常連の隠語っぽく「ボールください!」と大将に伝えたら
「はい、ハイボールね」と言い直されました。
すべった。

続いてまた鮮魚。
「ぐじの昆布しめ」というやつです。
ぐじがどんな魚か存じませんが、
しっかり染みこんだ昆布の風味といったら……
これだけでメシ二膳いけそうな滋味です。

こんな時期に松茸? の土瓶蒸しです。
カウンター隣の集団が、
ほぼ全員召し上がってる姿を見てオーダーしてみました。

ダシやばい! ダシやばい!
お猪口でちびちびやってたいと思うも、
ハイペースであっというまに空になりました。

ラストオーダーは、「ふな寿司」。
寿司食って〆ちゃおうと思ってたら、
出されたのは“具”だけ! これが、かねます流。
舌先にピリリとくる発酵のあんばい。
卵の部分を箸の先に付け少しずつ舐めながら……
こりゃ日本酒かな?
たしかに、カウンターに立つお客さんあちこちから「うまい!」「うまい!」。
ふだん使わない味覚神経を使ったか、
心地よい疲れが(立ちっぱなしの疲れ含む)。
てなわけで、店がまえの写真は撮るの忘れてしまいましたが、
勝どきの交差点から場所はすぐわかります。
「え? ここ?」てな具合のそっけない看板と、
素敵な料理とのギャップをお楽しみください。
そうそう、どのメニューも800〜1500円くらいで、すこーし値が張ります。
でも感動の対価としてはじゅうぶんにリーズナブル!
気まぐれに不定休になるという情報もあるので、
出掛ける前は確認して出向いたほうがよろしいかと。
でも……予約はできませんからね。
その後は月島商店街へ。
『古典酒場』第一弾にも載ってた
月島商店街の老舗(創業は明治)、「岸田屋」へ。
たっぷり飲んだな〜と思っても時計の針はまだ10時前。
夜はこれからじゃー!
柴田書店「居酒屋」編集長の池本さん、
きき酒師の葉石かおりさんと呑んだくれてきました。
池本編集長とは、初対面。
とってもエレガントで素敵な女性です。
しかも酒豪。
最高!
まずは、池本さんお薦めの
勝ちどき橋「かねます」へ。
ここのハイボールとお料理の水準の高さは
かねてから耳にしており、
ずっとずっと呑みにいきたかった酒場。
口開けの16時を5分ほどまわった時間に入店するも
厨房側のカウンターはもはやぎゅうぎゅう状態。
壁側のカウンターを確保。
まずは生ビール。
エビス黒生。
日によって違うらしい。
大将と息子さんらしきお二人が切り盛りされている。
大混雑状態をたった二人で切り盛り。
にも関わらず、生ビールの注ぎ方がめちゃめちゃ丁寧。
泡の落ち着き加減を見計らいながらのビール注ぎ。
クリーミーでたっぷりとした泡のエビス黒生の旨いことといったら!
まぐろ刺身、あん肝をいただく。
刺身に切り身が分厚い~。
あん肝のねっとりとした旨さ。
もう、たまら~ん。(←日経BP局長の渋谷さん口調)
エビス黒生は、さくさくっとあけて、
噂の絶品ハイボールをいただく。
琥珀色のハイボール。
舌を優しく包み込むまろやかな味ながら
後味すっきり。
いくらでも呑めそうな味だけど
アルコール度数、高そう。
「酔いやすいから
効率良いお酒なんですよ」とは
池本編集長の名言。
さすが酒豪!
すでに調合されているハイボールが注がれるから
何がmixされているかはわからなかったものの、
「天羽の梅」が入っている気がする。
それを、ウィスキーで割っているのか
焼酎で割っているのか、
そこまではわからず。。。
わかろうとする前に、だくだくに呑みまくってしまった。
女子3人で
ハイボールをごくごく飲み倒し、
煮込み、あなご、牛生肉の雲丹巻きをいただく。
どれも量がたっぷりあって食べ応えあります。
牛生肉の雲丹巻きなんて、
すごいメニューです。
飲兵衛心をくすぐりまくりの名店。
満喫!
2軒目は、
葉石さんお薦めの門前仲町「鶴来」。
小体なお寿司屋さん風割烹料理屋さん。
仕切直しのビールで再度乾杯!
しめ鯖をいただく。
すっぱいもの好きのあたし、
しめ鯖はメニューにあるといつも頼みます。
ししゃももいただく。
北海道ししゃものごとく、おおぶり。
ちょっとした小魚サイズ。
うま~い。
確か、魚だってことで、
日本酒に切り替えたような。
もはや、記憶喪失。
は、早い。
イカメンチをいただく。
油でいかの甘みがまして
なかなかいいつまみだ。
大将との会話も楽しみ
三軒目へ。
門前仲町「花菱」がある路地裏を
3人で酩酊徘徊。
どこへ行こうかな。
あ!
「古典酒場」VOL.5~銀座編~
でお世話になったバーの支店が
門前仲町にあったなあ。
ええと、ええと。
酩酊しすぎて、バーの名前が出てこない。
でも、そこに行きたい~。
で、どうしたかというと。。。
あろうことか
居酒屋礼賛の浜田さんに電話。
「銀座にあるバーで、門前仲町にもお店を出しているバー、
知りませんか?」と
浜田さんをぐるナビかわりにするという暴挙にでる。
なんてこったい!
我ながらひどすぎる。
嫌な顔もせずに
「はいはい~。
調べて5分後にかけ直しますね~」と
心やすく調べてくださる浜田さん。
本当に申し訳ございません。。。
バー「オーパ」であることが判明。
場所も教えて頂き、
向かうものの
酔眼には、見つけられず。。。
迷惑かけたあげく、
そのお店に行かないという
浜田さんにさらに失礼を重ねてしまった。。。
で、「オーパ」のかわりに
葉石さんお薦めのバー「sasa」へ。
え~、確か、最初は
またしても仕切直しのビールで乾杯したような。。。
完璧記憶喪失。
〆にカレーライスをいただいたことしか憶えていない。
あ。そうそう。
門前仲町といえば、吉田類さんの呑みエリア。
で、2日前に類さんから着信あったことを思い出し、
今度は、あたしが、類さんに呑みのお誘い電話。
ろれつのまわらない舌で
「今、もんなかにいま~す~。
一緒にどうれすか???」
残念ながら、類さんは、
もうひとつの行きつけエリア、
新宿ゴールデン街にいらっしゃるとのことで
合流かなわなかった。
残念!
類さん、酩酊電話で失礼申し上げました~。
で、
気づくと、新宿駅。
送って下さった葉石さん、池本さん、
ご迷惑おかけしました~。
葉石さんに新宿駅の中央線ホームに
降り立つところまでを見送っていただく。
葉石さんには、
酩酊するたび、いつも新宿駅まで
送って頂いている。
方向が逆なのに。。。
面倒見のいい葉石さんに甘えっぱなしですみません。。。
と、反省モードに入ったところで、
急に復活。
胃袋が元気になりはじめ、
帰宅途中、マクドナルドで
ダブルチーズバーガーセットをもぐもぐ。
サイドディッシュはもちろん、ポテトフライ。
サラダなんて食べている場合じゃありません。
このジャンキーな味、たまりません~。
〆のカレーライスのあとの
本〆のマクドナルド。
メタボ上等!

『古典酒場責任編集
つまみで選ぶ、今夜のうまい店』
2009年11月27日発売!!
1260円(税込)
焼き鳥・やきとんの名店、魚がおいしい酒場、おでん・煮込みがおいしい店などなど
絶品つまみを堪能できる名店特集。




沿線酒場ぶらり酒
縦横無尽に走る横丁。そこに連なる赤提灯の数々。
下町の雄・京成線、山の手庶民の足・世田谷線。
東京有数の個性派路線に乗って、
大衆酒場へぶらり酒。
主な紹介店・・・【京成線】立石・串揚げ100円ショップ、四ツ木・ゑびす、堀切菖蒲園・小島屋など、【世田谷線】三軒茶屋・味とめ、山下・住吉、松陰神社前・バッカスなど
「私は、ここで極意を学んだ。」ホッピー二代目社長、聖地に帰る。
小田原にある伝説の酒場「柳屋」。この店は、極旨のホッピーが呑めるというので、連日の行列。 その噂を聞きつけ、若かりし頃、呑みにいったホッピー二代目社長が、数十年ぶりに、同店を往訪。 当時と変わらぬ味を堪能しつつ、若かりし頃の想いを語ってもらいました。
北九州角打ち呑んだくれ紀行
角打ちのメッカ、北九州へ初上陸。 北九州角打ち文化研究会の須藤会長に、150軒もあると言われるお店の中から「折尾」「戸畑」「小倉」の三地域に絞って、お薦めのお店を案内してもらいました。 紹介店・・・折尾・高橋酒店、折尾・宮原酒店、戸畑・田中酒店、戸畑・はらぐち酒店、小倉・赤壁酒店
酒道家 家元三人が新宿・やきとり横丁に集結!「緊急鼎談:全国横丁連合会結成」
酒の道を極め、常人では足元にも及ばない域まで到達したお三方、太田和彦さん、葉石かおりさん、勝谷誠彦さんが、我らが愛すべき横丁酒場の魅力について、おおいに語り合ってくださいました。
闇市横丁酒場はしご酒
縦横無尽に走る横丁。そこに連なる赤提灯の数々。
知らず知らずにその迷宮に入り込んでしまう、酔っぱらいたち。
闇市の香りがする猥雑な空間がいまだ健在の横丁に密着。
再開発でいまや風前の灯火のディープな横丁酒場をはしご酒。
主な紹介横丁・・・新宿・思い出横丁、大井町・東小路、赤羽・OK横丁、品川・港南口、吉祥寺・ハモニカ横丁、新橋・烏森神社などを
音曲酒場
都々逸や落語、津軽三味線など、古典芸能を実際にライブで聞ける酒場を探訪。
生で聞く職人技の迫力を誌面を通してお伝えしています。主な紹介店・・・神田・小歌糸、向島・民謡栄翠、神楽坂・もん。
消えゆく昭和の風景再開発の波にのまれ、徐々に失われつつある街の風景を記録し続けているカメラマン・遠藤純氏によるパノラマ写真エッセイ。特別収録として、青森の懐かしい横丁風景も登場しています。紹介エリア:新宿、日暮里、品川、青森
昭和下町和み酒呑み歩き
焼酎ハイボール、ホッピー、デンキブラン、ホイス。
下町で愛され続けてきたお酒を呑める酒場を呑み歩き。
主な紹介店:祐天寺・ばん、浅草橋・西口やきとん、東十条・埼玉屋など。
大竹聡のハイボール
「酒とつまみ」編集長の大竹さんが、昭和30年代に一世風靡したトリスバーをはじめ、ウイスキーハイボールにこだわって出し続けているバーを訪れ呑み廻る。
主な紹介店:中野・ブリック中野、新宿・みのる、銀座・ロックフィッシュなど。
消えゆく昭和の風景
再開発の波にのまれ、徐々に失われつつある街の風景を記録し続けているカメラマン・遠藤純氏によるパノラマ写真エッセイの第二弾。
横浜・横須賀・中野・町屋エリアが登場。
└ 『古典酒場』編集部 (07/06)